階上地区磯焼け対策部会(宮城県気仙沼市)

● 活動項目

藻場の保全

● 組織の構成

漁業者、宮城県漁協気仙沼地区支所、(株)南三陸潜水(15名)

● 地域の現状・課題

  • 階上地区は気仙沼市の中央に位置し、気仙沼湾西側の湾口部に面している。

  • キタムラサキウニの増加による食害等により、磯焼けが進行している。

  • ウニ類への対策が求められたことから、令和2年度に活動組織を設立し、藻場の保全活動を開始した。

対策漁場

● 活動の内容

  • 母藻の設置:コンブ種苗をロープに挟み込み、母藻として磯焼け海域に設置している。
  • ウニの密度管理:磯焼け海域から回収したウニを非磯焼け海域に移植している。

保全活動の様子(母藻の設置)

保全活動の様子(ウニの密度管理)

● 活動の効果

  • 令和5年度のモニタリングの結果、活動地区の海藻の平均被度は43%であり、令和3年以降横ばいに推移している。
    保全活動を行った結果、磯焼けの進行を抑えている状態と考えられ、今後は高水温に強いアラメの追加など、回復のための取り組みを充実させていく予定。

成長したコンブ母藻