● 地域の現状・課題
階上地区は気仙沼市の中央に位置し、気仙沼湾西側の湾口部に面している。
キタムラサキウニの増加による食害等により、磯焼けが進行している。
- ウニ類への対策が求められたことから、令和2年度に活動組織を設立し、藻場の保全活動を開始した。
対策漁場
● 活動の内容
- 母藻の設置:コンブ種苗をロープに挟み込み、母藻として磯焼け海域に設置している。
- ウニの密度管理:磯焼け海域から回収したウニを非磯焼け海域に移植している。
保全活動の様子(母藻の設置)
保全活動の様子(ウニの密度管理)
● 活動の効果
- 令和5年度のモニタリングの結果、活動地区の海藻の平均被度は43%であり、令和3年以降横ばいに推移している。
保全活動を行った結果、磯焼けの進行を抑えている状態と考えられ、今後は高水温に強いアラメの追加など、回復のための取り組みを充実させていく予定。
成長したコンブ母藻