● 地域の現状・課題
- 浜中地区は北海道東部の根室半島付近に位置しており、太平洋に面している。
- 活動場所となっている霧多布港内や暮帰別の浅瀬では、古くから天然のアサリが多く生息していた。
- しかし、近年はそのアサリ資源が減少傾向にあり、生息環境の改善が求められている。
- アサリ資源の回復を目的として、干潟の保全活動を実施することにした。
活動海域(赤枠部分)
● 活動の内容
- 主な取り組みとして、生息環境を改善するための耕うんを行っており、減少が著しい霧多布海域へはアサリ稚貝の移植も実施している。
- 耕うんは6~10月頃に実施しており、小型耕運機で固くなった干潟を耕している。
- 稚貝の移植は9~10月頃に実施しており、暮帰別海域で採取したアサリ稚貝を霧多布海域へ移植している。
干潟の耕うん作業
アサリ稚貝の移植
● 活動の効果
- 平成28~30年度には、年に約3~5トンのアサリ稚貝を移植することができた。
- 20地点の定点モニタリングを実施しており、平成28~30年度におけるアサリの平均密度は70~140個体/㎡ほどで推移していた。
- 今後も干潟の保全活動を継続し、アサリ資源の回復を図りたい。
モニタリングの様子