● 地域の現状・課題
・島浦町は延岡市の北東に位置する離島の集落である。
・国内最大級のオオスリバチサンゴの群生があるが、平成20年頃からサンゴの群生の崩壊や周囲の海岸に漂着ゴミが目立ってきた。
・オオスリバチサンゴ群と近隣のサンゴ保護及び海岸の美化を目的として、平成22年に活動組織を設立し、サンゴ礁の保全と海岸の漂着物除去の活動を開始した。
活動が行われている島浦島
● 活動の内容
・サンゴ保護区の看板を付けた部位をサンゴの群生地周囲に設置し、土嚢とロープで保護区域を設定している。
・オオスリバチサンゴの崩壊を防ぐために土嚢で補強している。
・専門家のアドバイスを受けながら、水中ボンドで損傷したサンゴの修復を行っている。
・海岸ゴミの漂着状況を確認し、年に数回除去作業を実施している。
サンゴのモニタリング
● 活動の効果
・令和2年度のモニタリングの結果、サンゴの生息箇所は376箇所確認されている。
・保全活動の結果、平成28年度からの5年間でサンゴ類の生息箇所は8.4%増加している。
・地形や海流の影響もあり、漂着ゴミがたまりやすいため、ゴミの除去を行ってもすぐに多数のゴミが漂着してしまい海岸の現状維持が続いている。
海岸清掃活動