金田漁業協同組合第1~6活動グループ(千葉県木更津市)

● 活動項目

干潟等の保全

● 組織の構成

漁業者、金田漁協、地域住民(第1:83名 第2:84名 第3:127名 第4:93名 第5:86名 第6:107名)

● 地域の現状・課題

・千葉県木更津市金田地先の干潟(盤洲干潟)を活動場所としている。

・近年は魚類・スズガモによる食害や、漁場環境の悪化等により漁獲量は減少している。

・アサリの稚貝は発生しているものの、食害や水質環境の影響により十分な生育ができず、越冬できない稚貝が多いことが課題となっている。

 

アサリ捲きかご漁の様子

確認された食害生物

● 活動の内容

アサリ等二枚貝資源を維持・保全する取り組みとして、以下を行っている。

・保護区域の設定:食害生物による被害を防ぐため、囲い網の設置を行っている。

・稚貝等の沈着促進:割竹を干潟に連続して立てることにより、渦流が発生しやすい環境を作り、幼生期に浮遊している稚貝の沈着促進を行っている。

・浮遊・堆積物の除去:漁場環境の悪化を防ぐため、流竹木等の除去を行っている。

割竹設置の様子

割竹設置の様子

漂着物の除去作業

● 活動の効果

・令和6年度の各活動グループのモニタリング結果は下記の通りだった。

 第1:アサリの平均密度は122個/㎡であり、令和5年度(34個/㎡)より増加した。

 第2:アサリの平均密度は313個/㎡であり、令和5年度(16個/㎡)より増加した。

 第3:アサリの平均密度は163個/㎡であり、令和5年度(115個/㎡)より増加した。

 第4:アサリの平均密度は162個/㎡であり、令和5年度(59個/㎡)より増加した。

 第5:アサリの平均密度は254個/㎡であり、令和5年度(188個/㎡)より増加した。

 第6:アサリの平均密度は430個/㎡であり、令和5年度(125個/㎡)より増加した。

・引き続き、稚貝の沈着促進と保護を組み合わせた活動を継続し、アサリの資源量増加を目指す。

アサリ捲きかごによる貝類の採取

採取された貝類