● 地域の現状・課題
- 岸田川は、標高1,310mの扇ノ山(おうぎのせん)を源とし、新温泉町を流れる各支流を合わせて、日本海に注ぐ全長25.2kmの二級河川です。
- 川を代表する生き物は「アユ」で、古くから地域住民に親しまれています。
- 近年、治水や利水のための横断工作物設置やカワウなどの問題で、アユの遡上が減少しており、課題となっています。
- 地域住民の価値観の多様化によって、人と川との関わりが希薄になっています。河川環境を保持するためにも川に親しんでもらい興味をもってもらうことが課題となっています。
釣り教室の様子
● 活動の内容
- 以下2点を目的とし、活動を展開しています。
①岸田川の生態系・環境の保全について/清掃活動と生物モニタリングを実施しています。
②河川環境等に係る住民の理解について/地域住民や小学生を対象に、「釣り教室」「岸田川まつり」を開催しています。釣り体験やパネルを使っての水生生物説明などを行い、地域住民の理解を図る取組を行っています。
高校生と協力して行われる河川清掃の様子
水生生物の学習会
● 活動の効果
- 生物モニタリング調査では、水生昆虫のトビゲラ、カワゲラ、ヘビトンボなど、きれいな水に生息する種を確認しており、河川の生態系・環境は維持されていると考えています。
- 河川清掃活動では、地域の高校生と協力しながら実施しています。そのため若年層の河川美化に対する意識が高まっていると考えています。
- 地域住民等の河川環境や保全への理解は、学習会後のアンケートや環境作文等から、その深化が図られています。
回収されたゴミ