寺前流域小田原川アメニティー研究会(兵庫県神河町)

● 活動項目

内水面生態系の維持・保全・改善

● 組織の構成

漁業者、寺前漁協、地域住民(14名)

● 地域の現状・課題

  • 活動場所である小田原川は兵庫県神崎郡神河町を流れる河川で、二級水系市川の支流です。峰山を源流とし、水質が良く、アユ釣りや渓流釣りで知られています。豊かな緑と美しい水辺が保たれていて、夏にはホタルが舞う、自然豊かな環境です。
  • 川で遊ぶ子どもや、レクリエーションとして訪れる家族連れも減っていて、地域住民の河川環境への関心が薄くなっています。そのことは河川環境の荒廃につながる恐れがあり、課題となっています。構成員である組合員の高齢化も課題のひとつです。

神河町は兵庫県のほぼ真ん中に位置するハート型の「まち」です

穏やかに流れる小田原川の様子

● 活動の内容

  • 河川環境に関心をもってもらうことを目的とし、毎年、地域の小学生を対象に「魚とのふれあい体験」「川の学習会」などを実施しています。河川や河川に棲む生き物を身近に感じてもらえる、良い機会となっています。
  • 年に5回程度、河川清掃を行い、ゴミの落ちていない、きれいな環境を保っています。

 

魚とのふれあい体験

川の学習会

● 活動の効果

  • 「魚とのふれあい体験」は参加者に大変貴重な体験として、喜んでいただいてます。(体験後のアンケートでは、ほとんどの参加者が「楽しかった」と回答。)また、河川環境の学習会についても、内容を理解してもらっています。
  • 清掃活動により、ゴミの少ない環境が保たれています。そのことが、ゴミ捨てマナーの意識を高めることにつながります。
  • 毎年、秋に行う水生生物調査では、きれいな水質で生息する「カワゲラ」を評価対象としています。調査する5定点すべてにおいて、生息が確認できています。

参加者からは、たくさんの感想が寄せられています

河川環境について、理解を得られた結果となっています