益田地区海域保全協議会(島根県益田市)

● 活動項目

藻場の保全

● 組織の構成

漁業者、JFしまね益田支所、地域住民(152名)

● 地域の現状・課題

  • 益田地区は島根県西部に位置し、日本海に面している。
  • 地区の沿岸にはアラメ場が広がっていたが、近年衰退傾向にあり、現在ではウニ類による磯焼けも発生している。
  • 藻場の衰退に伴い、磯根資源等の水揚げ量も低迷しており、かつてのアラメ藻場の再生が求められている。
  • そこで、当該組織を設立し、藻場の保全活動を実施することにした。

活動で駆除したウニ類

● 活動の内容

  • 藻場の保全活動として主に、藻場ブロックの設置やウニ類の駆除を行っている。
  • 藻場ブロックは、アラメやクロメの種糸を付けたロープを取り付けて設置している。
  • ウニ類の駆除は潜水により粉砕しており、年間に2,500~3,000個体程度を駆除している。

アラメ種糸付きのロープ

藻場ブロックへの種糸ロープの取り付け

藻場ブロックの設置

ウニ類の駆除

● 活動の効果

  • 海藻類の被度は横ばいで推移しているが、併せてウニ類の駆除を行っており、今後の活動成果に期待。
  • その他、藻場ブロックの周りでクロアワビやサザエ、キジハタ、コウイカ(卵)などが確認され、漁業者は藻場ブロックの効果を実感している。

海藻類の被度の推移