● 地域の現状・課題
・安芸津地区は広島県中央部に位置し、三津湾に面している。
・かつて、地区ではアサリが分布していたが、現在は減少し、ほとんど見られなくなった。
・地区では減少したアサリ資源を回復し、低下した干潟機能を改善することが求められている。そのため、平成30年度に当該組織を設立し、干潟の保全活動を開始した。
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活動地区の様子(試験区を作成し、効果的な方法を調査している)
● 活動の内容
・保全活動として、網袋設置による稚貝の沈着促進、アサリの保護育成試験、ツメタガイ等の有害生物除去、浮遊・堆積物除去(海岸清掃)を実施している。
・アサリの保護・育成試験は、まず区画全てを耕耘し、そこにアサリを放流した。そして、施肥剤や被覆網の有無による効果の比較を検討する区画を設け行っている。また、この試験は、里海学習会として、市内の小学生及び保護者と一緒に取り組みを行っている。
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網袋の設置
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アサリ保護育成試験
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浮遊・堆積物除去
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モニタリング
● 活動の効果
・活動場所は、「平成30年7月豪雨」の影響により、多くの泥が堆積した。そのため、放流したアサリの多くが死滅し、確認できる生物種も半数ほどに減少した。
・現在、泥の堆積により活動が制限される場所もあるが、豪雨で悪化した底質環境も次第に改善しつつあり、今後の活動の成果に期待したい。
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里海学習会の様子