牟岐の藻場を守る会(徳島県海陽町)

● 活動項目

藻場の保全

● 組織の構成

漁業者(牟岐町漁業協同組合海士会、牟岐東漁業協同組合海士会)、牟岐東漁協、牟岐町漁協(95名)

● 地域の現状・課題

・徳島県南部に位置する牟岐町は、太平洋側に面しており、沿岸漁業地域である。

・環境的な要因等により、アラメ・カジメが減少してきた。

・それを餌とするアワビ類の成長が低下し、漁獲量にも影響を及ぼしている。

・藻場の維持・回復のため、平成26年より保全活動を実施している。

活動を行っている海域の近辺

● 活動の内容

・アラメスポアバッグ(アラメの)を用いた海藻の種苗投入。

・ウニやヒトデなどの食害生物の除去。

・定期的なモニタリングの実施。

食害生物(ウニ)の除去作業中

スポアバッグ投入の準備

● 活動の効果

・投入した種苗は成長して胞子を放出したものの定着が難しく、明確な成果は得られていない。

・確認できるウニ類の個体数は年々減少しているため、食害生物の除去の効果が発揮されている。

・衰退する採貝藻漁において藻場の造成は急務であり、本町の漁業存続においても重要であるため、今後も継続して実施していく。

着生した海藻の幼体