土佐清水沿岸海難(津波)救助組織(高知県土佐清水市)

● 活動項目

海難救助訓練

● 組織の構成

漁業者、高知県漁協清水統括支所・下ノ加江支所・三崎支所・下川口支所・以布利支所、窪津漁協(366名)

● 地域の現状・課題

・土佐清水地区は高知県の南西部に位置し、沿岸海域は太平洋に面している。

・すぐ沖合に黒潮の流れがあるため漁場に恵まれ県内でも屈指の漁業基地となっているが、沿岸海域全体が、近い将来発生が予想されている南海トラフ地震による津波被害等が想定されるため、早急な安全対策が求められている。 

・こうした背景から、漁業者の海難救助技術の向上や意識改革を目的とし、関係機関と連帯した組織を立ち上げ、海上での海難防止対策のため活動を実施することとした。

活動を行っている海域

訓練の様子

● 活動の内容

・平成25年度に当該組織を設立し、海上で情報を迅速に伝えられるようデジタル式無線を管内の漁船に設置し、無線の操作習熟訓練など年1回以上の海難救助訓練を実施している。

・訓練は構成員の他、地元消防署や海上保安部、県漁業指導所、市役所などの協力を得て行っている。

無線機の操作訓練(陸上)

無線機の操作訓練(海上)

● 活動の効果

・平成26年度から地震・津波発生などを想定し、デジタル式無線を活用した情報伝達訓練を実施していることで、現地対策本部や各漁船からの連絡体制などの諸課題について対策が図られている。

 また、平成30年度には土佐清水海上保安署との連携により海中転落者救助訓練等を実施し、海難救助体制の強化が図られた。

海中転落者救助訓練

海難救助に関わる座学