新木更津市漁業協同組合木更津地区活動グループ(千葉県木更津市)

● 活動項目

干潟等の保全

● 組織の構成

漁業者、新木更津市漁協、地域住民(30名)

● 地域の現状・課題

・木更津市吾妻地先の干潟(盤洲干潟)を活動場所としている。

・「捲き籠」という漁具を使用したアサリ漁を行っているが、近年は、スズガモ、アカエイなどの食害生物及びアオサなどの底質を悪化させる生物の影響や秋冬季の波浪による減耗などにより漁獲量が減少している。

・アサリ等二枚貝の生息環境の改善を目指すことが喫緊の課題になっている。

アサリ捲きかご漁の様子

アオサの除去活動

● 活動の内容

アサリ等二枚貝資源を維持・保全する取り組みとして、以下の活動を行っている。

・保護区域の設定:アカエイやスズガモといった食害生物による被害を防ぐため、囲い網の設置及び維持管理を行っている。

・生物移植:アサリ稚貝を秋から冬にかけての減耗から守るため、砂を入れたカゴに収納してイカダにつり下げて保護し、春に適地へ移植している。

・機能低下を招く生物の除去(アオサ)

・死殻の除去等:底質を悪化させる生物等を除去し、二枚貝の生息環境の改善を図っている。

漂着物の除去作業

回収した死殻

● 活動の効果

・令和6年度のモニタリングの結果、アサリの平均密度は49個/㎡であった。

・保護区域の設定を行いながら、状況に応じて、死殻、機能低下を招く生物の除去及びアサリの移植を実施し干潟の保全に努める。

採取された貝類