● 地域の現状・課題
・蒲江地区は豊後水道の南部に位置し、沿岸は主に岩礁で形成されている。岩礁にはクロメやホンダワラなどの藻場が広がり、サザエ、アワビ類などの磯根資源が生息している。
・これらの磯根資源を対象とした潜水器漁業が営まれている。
・近年、磯焼けが進行し、藻場が減少している。そのため、磯根資源の漁獲量も減少傾向にある。
・磯焼けの原因としては、ガンガゼなどの食害生物による海藻の被食、岩盤の付着物増加などが考えられる。
・そこで、食害生物の駆除、母藻の設置などの活動を実施することにより、藻場の回復を図る必要がある。
![](https://hitoumi.jp/torikumi/wp/wp-content/uploads/2021/12/497ea167e34dc8c469aefb1c0d75ceb8.jpg)
● 活動の内容
・藻場の回復を図るため、平成21年に蒲江地区藻場保全活動組織を結成し、県や市の指導のもと下記の藻場保全活動を実施している。
・ガンガゼなどのウニ類駆除
・保護区域の設定
・カジメやテングサなどの母藻設置
![](https://hitoumi.jp/torikumi/wp/wp-content/uploads/2021/12/cfe1b852bb561a41f86f585cd34bc93e-1.jpg)
母藻の設置
![](https://hitoumi.jp/torikumi/wp/wp-content/uploads/2021/12/56726a19cb8d3aa054559592b0511c8e-1.jpg)
ガンガゼ駆除
● 活動の効果
・毎年継続してガンガゼを駆除することにより、ガンガゼの個体数が減少し、サイズも小型化した。海藻の被食圧低下につながることが期待される。
・母藻設置した箇所の周辺でテングサ等の幼体が確認された。
・構成員の藻場保全意識の向上を図ることができた。
![](https://hitoumi.jp/torikumi/wp/wp-content/uploads/2021/12/92fc52ec601ee72e516804202bfb2da8-1.jpg)
モニタリング経過