南浦藻場保全会(宮崎県延岡市)

● 活動項目

藻場の保全

● 組織の構成

漁業者、延岡市漁協(27名)

● 地域の現状・課題

  • かつては沿岸にホンダワラ類やクロメが密生していたが、現在はウニ類が多く、活動範囲のほとんどが磯焼け状態となっている。
  • ウニ類や植食性魚類による食害への対策が喫緊の課題である。また、高齢化による人手不足も課題のひとつである。

ウニにより磯焼け状態の海底

イスズミの食害で茎のみになったクロメ

ムラサキウニの密度が高く、岩上にも確認できる

● 活動の内容

  • 延岡市北部に位置する安井地区、浦城地区、須美江地区、熊野江地区にて活動を行っている。
  • 食害生物の除去

 ウニ類(ムラサキウニ、ガンガゼ等)を対象に、20名程度で素潜りや船上からの除去を行っている。

  • モニタリング

 7月と3月にコドラード法によるモニタリングを行っている。

船上からウニを潰す様子

モニタリングの様子

● 活動の効果

  • 安井地区ではウニ類の減少を確認。
  • 安井地区などの一部では、ホンダワラ類やクロメが確認できるようになった。

クロメの幼体