● 地域の現状・課題
・伊是名島は沖縄本島の北西に位置している。
・当地区ではオニヒトデの大量発生とサンゴ群集の減少が懸念されていた。
・そのため、オニヒトデの除去やモニタリングを行うことにより、サンゴ礁の状態を把握・管理する必要が求められた。
・そこで、平成25年度に組織を設立し、サンゴ礁の保全活動を進めることにした。
サンゴ礁の状況(平成30年12月現在)※オニヒトデは大量発生には至らず、サンゴ群集は回復傾向にある。
● 活動の内容
・オニヒトデの除去とモニタリングをメインに活動を展開している。
・オニヒトデの除去は平成28~29年度には年間8~17回実施した。
・サンゴ礁のモニタリングは12の観測点を設け、年間5~10回程度の調査を実施している。
・他にも、保護区域の設定を行っており、GPSを活用した管理を行っている。
オニヒトデの除去
モニタリング(H28)
保護区域の設定
モニタリング(H29)
● 活動の効果
・サンゴの平均被度は多くの地点で増加しており、最大で79%であった。
・オニヒトデの除去量は平成27年度に最多の127個体/年だったが、以後減少し、平成29年度には12個体/年となった。
・活動の甲斐あり、オニヒトデは減少し、サンゴは回復傾向にある。今後も活動を継続し、サンゴ礁の保全を展開していく。
サンゴ平均被度
除去オニヒトデ個体数