相賀浦漁場環境保全協議会(三重県度会郡南伊勢町)

● 活動項目

藻場の保全

● 組織の構成

漁業者、三重外湾漁協、アリストダイバーズ(16名)

● 地域の現状・課題

・相賀浦地区は三重県度会郡南伊勢町に位置し、五ヶ所湾の湾口部の西岸にあって熊野灘に面している。

・刺し網や一本釣り、採貝藻などの沿岸漁業が営まれている。

・湾口域ではヒジキ漁場が形成されていたが、磯焼けによる衰退が課題となっており、その要因と考えられるガンガゼ等ウニ類の駆除が必要となっている。

磯焼けがすすんだ漁場

● 活動の内容

・藻場の保全を目的として、ガンガゼ等ウニ類を対象とした食害生物の駆除を行っている。

・ウニ類は、潜水作業により水中で、磯ノミやバール等を用いて潰し、あるいは浜上げすることにより駆除している。

ウニ類の駆除作業

潜水による駆除作業

● 活動の効果

・年間2~3万個を除去しており、ウニの量は確実に減少している。

・藻場の被度は0~5%と、低位ではあるが回復が認められている。

・冬季水温の上昇により、魚類による食害が観察されており、対策を講じる必要を感じている。

・引き続きウニ類の駆除を継続するとともに、ウニの有効活用や、魚類の駆除についても対策を検討しながら活動を継続していきたい。

駆除したムラサキウニ