二見海岸の干潟を守る会(熊本県八代市)

● 活動項目

干潟等の保全

● 組織の構成

二見漁業協同組合の組合員及び賛同者(25名)

● 地域の現状・課題

・二見地区は、熊本県八代市の最南端にあり、八代海の中間部に位置する。

・当地区の漁業は、地先の干潟を利用したアサリ漁業を中心に小型定置網や一本釣りが営まれている。この地区の主な財産とも言えるアサリ資源が平成18年頃から減少し、平成24年7月の九州北部豪雨で壊滅的被害をうけ激減している。

・減少したアサリの再生を図るため、ケアシェル等(稚貝着底基質)の設置による資源再生試験を県、市の支援を受けて開始した。

被覆ネットの設置

● 活動の内容

・令和2年度に漁業者を中心としたアサリ資源再生活動を本格実施するために「二見海岸の干潟を守る会」を結成し、国、県、市の支援を受けて取組みを開始した。

・稚貝等の沈着促進を図るため、ケアシェル等を利用して稚貝を確保し、翌年の春に漁場に撒きアサリ資源再生につながる母貝育成に努めている。

・また、これまで来遊してこなかったナルトビエイやクロダイ等による食害がアサリ資源の回復に伴い被害が顕著になってきたため、被覆ネットを設置し保護している。

・さらに、近年の豪雨に伴う流木が漁場に漂着したことから、流木等の撤去作業を実施している。

・ツメタガイ(食害生物)の除去を実施している。

前年度のケアシェル等を入れた袋の移設作業

ケアシェル等を入れた袋の設置

● 活動の効果

・ケアシェル等の設置・稚貝の移設作業及び被覆ネットの設置等によりアサリ母貝の確保に努めた結果、被覆ネット下の生息状況は、608(アサリ個数)/㎡に対し、被覆ネット外では、80(アサリ個数)/㎡と著しい効果が見られる様になった。

・平成24年から令和元年までアサリの漁獲量は極めて少なかった。令和6年度は、約10トンまで漁獲量が回復し、活動の効果が現れてきた。

・当初、組合員の中で「アサリ資源の減少は、環境悪化や天地災害によるものだ」と諦めた沈滞意識が大半であった。しかしながら、当活動の成果を組合員が認識し、徐々に被覆ネットを漁場に設置する様になった。

被覆ネット下のアサリモニタリング調査 (25cm×25cm)枠の個数及び重量