● 地域の現状・課題
・当地区は、北海道の檜山管内北端部に位置し、西は日本海に面している。
・海洋環境の変化からか、昭和50年代から磯焼けの発生が顕著となり、藻場の消失が目立ってきた。
・藻場の消失の一因である、ウニ類への対策が求められたため、平成25年度に活動組織を設立し、藻場の保全活動を開始した。
活動前の打合せの様子
● 活動の内容
・ウニの密度管理:各構成員が磯舟を使用し、タモでのウニ除去に取り組みつつ、取り上げられたウニについては、海藻が繁茂されている漁場へ移植している。(R2:1,340kg移植)
船上からのウニ除去作業
● 活動の効果
・令和2年度のモニタリングの結果、5定点の平均被度は10%であった。
・保全活動を行った結果、藻場の状態は年度毎で大きく異なり、ウニ類の対策以外の取り組みも重要と考え、令和3年度からは、施肥の要素を用いた多孔質ブロック(企業提供)を投入し、付着気質と施肥との両面からの改善を試みる。
令和3年度から導入する多孔質ブロック