様似地区環境保全部会(北海道様似町)

● 活動項目

藻場の保全

● 組織の構成

漁業者、日高中央漁協、民間企業(63名)

● 地域の現状・課題

・様似地区環境保全部会がある様似町は太平洋に面した町で、前浜を流れる暖流(津軽海流)と寒流(千島海流)の影響を受けた豊かな漁場があり、古くから水産業の町として栄えてきた。

・多彩な魚介類が漁獲されており、特にサケ・マスやミツイシコンブの全国屈指の産地となっている。

・しかし、近年は藻場に雑海藻が目立ち、コンブが着生・生育しづらくなっている。

活動区域に繁茂する雑海藻

● 活動の内容

・岩盤清掃:機械式(バックホウ)と人力(鎌等)を併用して岩の表面に生えたゴモ(スガモなど)を刈り取り、コンブが着生しやすいようにする。

人力によるゴモ刈り(スガモなど)

機械式(バックホウ)による岩盤清掃

● 活動の効果

・モニタリング対象種のコンブは平成29年度に平均被度が21%まで減少したが、30年度は62%まで回復した。

活動後の岩盤

活動を行った後に繁茂するコンブ