● 地域の現状・課題
- かつてはアサリ、ハマグリ等の貝類が多く生息していたが、現在はほとんど見られなくなっており、令和5年、6年においては毎年恒例の潮干狩りイベントも中止している。
- アサリ増殖のため、毎年450kg程度の放流を行っているが、定着せず、一月後には放流したアサリがいなくなってしまう状況にある。
- 現在、湾内にはエイ類が確認されていること、水質や底質は問題ないことから、食害への対策も視野に入れ、活動を行っているところである。


● 活動の内容
- 耕うん
2、3月に水上ポンプによる耕うんを5~8回程度実施している。モニタリングの際には鍬を使用した手作業による耕うんも行っている。
- 稚貝の沈着促進
活動範囲の一部に保護網を設置している。
モニタリング
2、3月に定期モニタリングを実施。コドラード法を用いる。



● 活動の効果
- 過去5年間(R2-R6)の二枚貝の生息密度を見ると、増減はあるものの、令和6年度は令和2年度の3.8倍となっており、このことから耕うんには一定の効果があったと考えられる。
- 今後は更なる生息密度の増加を図るため、食害生物対策や放流時期の検討など行っていく。
