浜中地区干潟保全活動組織(北海道浜中町)

● 活動項目

干潟等の保全

● 組織の構成

漁業者、浜中漁協(37名)(サポーター:北海道(釧路水産試験場、釧路地区水産技術普及指導所))

● 地域の現状・課題

  • 浜中地区は北海道東部の根室半島付近に位置しており、太平洋に面している。
  • 活動場所となっている霧多布港内や暮帰別の浅瀬では、古くから天然のアサリが多く生息していた。
  • しかし、近年はそのアサリ資源が減少傾向にあり、生息環境の改善が求められている。
  • アサリ資源の回復を目的として、干潟の保全活動を実施することにした。

活動海域(赤枠部分)

● 活動の内容

  • 主な取り組みとして、生息環境を改善するための耕うんを行っており、減少が著しい霧多布海域へはアサリ稚貝の移植も実施している。
  • 耕うんは6~10月頃に実施しており、小型耕運機で固くなった干潟を耕している。
  • 稚貝の移植は9~10月頃に実施しており、暮帰別海域で採取したアサリ稚貝を霧多布海域へ移植している。

干潟の耕うん作業

アサリ稚貝の移植

● 活動の効果

  • 平成28~30年度には、年に約3~5トンのアサリ稚貝を移植することができた。
  • 20地点の定点モニタリングを実施しており、平成28~30年度におけるアサリの平均密度は70~140個体/㎡ほどで推移していた。
  • 今後も干潟の保全活動を継続し、アサリ資源の回復を図りたい。

モニタリングの様子