浜中町海難救助活動組織(北海道浜中町)

● 活動項目

海難救助訓練

● 組織の構成

漁業者、浜中漁協、浜中町救難所(75名)

● 地域の現状・課題

・浜中町は北海道東南部の厚岸郡に位置し、太平洋に面した農業・漁業が基幹産業の町である。

・平成21年から24年にかけて、当海域では、出動要請を伴う転落事故やサンマ漁船の火災、船舶からの転落事故などが発生した。

・漁業者の高齢化や漁船の馬力上昇に伴い、事故の確率が高くなっていると考えられ、不測の事態に備えた訓練を継続することが重要との認識を持っている。

● 活動の内容

・年に1回、釧路海上保安部、北海道海難防止・水難救済センターの指導を受け、救命索発射器訓練・心肺蘇生法・AED使用法の実施訓練・ 救命ボート訓練を行っている。

・浜中漁業協同組合は水難救済会の救難所に指定されているため、救難所員を中心に訓練を行っている。

救命索発射器訓練

AED使用法の訓練

● 活動の効果

・活動計画に基き、救命索発射訓練・AED操作法・心肺蘇生法・救命ボートの訓練を行うことで、万が一の事故に備えた体制が整っている。

・漁労中の安全に対する意識も醸成されていると考えられ、一般の方を含め、ここ2年間は救助を要する海難事故は発生していない。