● 地域の現状・課題
- 歯舞地区は、本土最東端となる根室半島に位置しており、水産業が盛んな地区である。
- 根室半島の北側はオホーツク海に、南側は太平洋に面している。
- 当地区では全漁家の約7割がコンブ漁業を営んでおり、コンブ漁業とは別に秋サケ定置、刺網漁業、ウニ漁業、アサリ漁業をあわせて行っている。
- そこで、これら漁業を安全に操業するための不審船や漂流物等の監視のほか、環境改善に努めてきた藻場や干潟、海洋生物を保全するための海域の異変の監視が求められている。
活動海域図
● 活動の内容
- 地域・国民の財産である海洋生物の保全と海洋秩序の保持を図ることを目的に、歯舞太平洋沿岸およびオホーツク海沿岸の海域監視活動を展開している。
- 平成28・29年度は6~3月に、平成30・令和元年度には8~3月に活動を実施しており、年間に延べ720人が活動を行った。
海域監視の様子(出港時)
● 活動の効果
- 平成28~令和元年度には、不審船の出現や環境異変などは発生しなかった。
- 活動期間中に不審船などが確認されなかったのは、監視活動が周知されたことにより、抑止効果が働いたことが考えられた。
- 実施期間中を通して70%以上の高い出航率が維持されており、今後も継続的な活動により、海洋生物の保全と海洋秩序の維持に貢献することが期待される。