乙部地区水域監視活動組織(北海道乙部町)

● 活動項目

国境・水域の監視

● 組織の構成

漁業者、ひやま漁協乙部支所、漁協青年部・女性部(40名)

● 地域の現状・課題

・乙部町は北海道南部を形成する渡島半島の西部、檜山振興局管内のほぼ中央部に位置しています。

・乙部地区は漁業が主力でしたが、近年の漁獲量は減少傾向にあり、海獣類の漁業被害も確認されている。

・近年、北朝鮮からと思われる不審船や木造船が確認されており、関係機関との連携が必要とされている。

不審船確認

漂流船状況

● 活動の内容

・乙部町沿岸水域の保全を図ることを目的として、平成26年度に組織を設立して監視活動を行っています。

・監視活動は主に11月~2月の冬季間に行っており、高波を考慮して比較的大型の漁船を使用しての監視を行っております。

 

海域状況

監視活動

海獣類の確認

海獣類の確認

● 活動の効果

・平成28年度から平成30年度の3ヵ年で合計15件の環境異変の報告があり、全て海獣類(オットセイ)の報告であった。

・この活動を乙部町海獣類被害防止対策の事例として報告も行っている。

・水域監視活動の取り組みにより、不審船や漂流木造船が確認された場合には、漁協を通じて海上保安署や警察署に通報がされるように連携の強化が図られた。