別海沿岸海難救助組織(北海道別海町)

● 活動項目

海難救助訓練

● 組織の構成

漁業者、別海漁協(119名)

● 地域の現状・課題

  • 本別海地区、走古丹地区は北海道の東部に位置し、オホーツク海に面した根室海峡、風蓮湖で漁業活動が行われている。
  • 根室海峡では、主にサケ定置網漁業、ホッキ桁網漁業が行われ、風蓮湖では、ニシン漁や氷下待網漁(ワカサギ等)、ジョレンを用いたアサリ漁等が行われている。
  • 近年、北海道にも台風が上陸し、海上が大時化になり、漁業活動に対する危険が増大しているため、海上での有事に対する対策が必要となっている。

● 活動の内容

  • 各漁業操業時等の非常時に備え、通信、救助体制の構築をするため、訓練を実施している。
  • 6月上旬にホッキ船、ホタテ船、10月上旬にサケ定置船の海上訓練を実施。
  • 他地区の事例を参考にした研修会を開催し、机上訓練を実施。

火災発生

漁港から救助へ

ゴムボートで救助

研修模様

● 活動の効果

  • 海難救助訓練が漁業者の日々の安全操業の意識付けになっている。
  • 海難救助訓練を実施することにより、ベテラン漁業者には安全操業の再認識の場、若い世代には安全操業に対する植え付けがされている。
  • 万が一事故等が起きた際には、混乱することなく、訓練で培ったものが発揮でき、被害を最小限に留めることができる。
  • 第2期目の平成28年度からは海難事故は1度も起きていない。