● 地域の現状・課題
- 当該組織が活動を行っている深浦町は、青森県西部に位置し、日本海に面している。
- 町は水産業が盛んで、マグロをはじめ、タラやヤリイカ、ヒラメなど、様々な魚介類が水揚げされる。
- これまで大きな海難事故は起きていないが、救命胴衣未着用の操業が散見され、漁業者の高齢化も進んでいることから、漁業者の意識改革と海難救助に関する技術レベルの向上が求められている。
- そこで、漁業者の意識改革や海難救助技術の向上、事故時の即応体制の確立、地域全体の海難防止意識の向上を目標に、海難救助訓練を実施することにした。
深浦町の位置
● 活動の内容
- 平成25年度に当該組織を設立し、1年に2カ所(計2回)で海難救助訓練を実施している。
- 訓練は構成員の他にも、海上保安部や警察署、消防署、青森県漁船海難防止・水難救済会などの協力を得て行っている。
現地対策本部の設置
消火・曳航訓練
応急手当訓練
● 活動の効果
- 訓練では具体的な海難事故を想定し、船から無線連絡、現地対策本部の設置、漂流者の救出、船舶の消火・曳航、応急手当、炊き出しなど、一連の救助活動を行った。
- 訓練には中学生も参加しており、応急手当やAEDを使用した心肺蘇生法の講習を行っている。
- 海難救助訓練に中学生が参加することで、地域全体の海難事故への意識の向上に貢献している。
中学生が参加した訓練の様子