● 地域の現状・課題
- 大畑町地区は下北半島の北部に位置し、津軽海峡に面している。
- 当地区の海岸には砂浜が多く、打ち上げられる漂着物が多い傾向にある。
- 漂着物が増えると砂浜の景観が損なわれ、海岸生物の生息環境の悪化も懸念されるため、漂着物の対策が求められてきた。

活動地区(木野部海岸)
● 活動の内容
- 砂浜海岸の景観や海岸生物の生息環境の保全を目的に、漂着物を取り除く海岸清掃活動を実施することにした。
- 活動地区の4箇所の海岸において、漂着物を除去して海岸の清掃を行っている。
- モニタリングは5箇所のモニタリング地点を設定して行っている。各地点において、20cm枠内の砂を採取し、フルイ(目合1mm)に残った生物の個体数を記録している。

漂着物の回収作業と回収した漂着物

モニタリング(砂の採取とフルイがけ)
● 活動の効果
- 漂着物の回収量は、平成28・29年度には30~50kgほどであったが、平成30・31年度には1,200~1,370kgと大きく増加しており、多くの漂着物を回収することができた。
- モニタリングではハマトビムシなどが確認された。年による個体数の変動はあるものの、生物が生息できる環境が維持できている様子が確認できている。
- 今後も海岸の景観や生物の生息環境の保全のため、海岸清掃の活動を継続していく。

