新深浦町漁協海の監視ネットワーク活動組織(青森県深浦町)

● 活動項目

海の監視ネットワーク強化

● 組織の構成

漁業者、新深浦町漁協(239名)

● 地域の現状・課題

・新深浦町地区は青森県津軽半島の付け根に位置し,日本海に面している。

・漁業は,主に延網,刺し網,定置網で,ヤリイカ,ヒラメ,ブリ,マグロ,カワハギなど,多くの魚介類が水揚げされている。

・近年,不審船や漂着船が日本海沿岸各地で見られており,青森県でも平成27年に3件,平成28年に6件,平成29年に9件の漂着船が発見されている。また,最近の頻発する集中豪雨に伴う大規模な土砂や流木の発生は漁業を始めとする海の環境に大きな影響与えるのではないかと心配されている。

活動海域の様子

● 活動の内容

・不審船や海の環境異変を早急に発見・対処することを目的として,平成30年度より本活動を開始した。

・海上における監視活動としては,漁業操業で出漁した際に監視活動を実施している。

・陸上の漁協施設内において,活動報告等の取りまとめを行っている。

・平成30年から令和2年度の3年間で海上活動に従事した活動員は延21,296名で,陸上で報告等の取りまとめに従事した活動員は延836名であった。

平成30~令和2年度の活動実績

監視活動船

● 活動の効果

・平成30年度に5件,令和元年度に4件,令和2年度に6件の異変報告があった。

・平成30年度頃まで多かった不審船や漂着船は最近激減し,当海域では令和2年度は0件であった。

・環境異変の内容は多くが流木の報告で,まれに浮き球・ロープ等の漂流が報告されている。

・最近頻発する集中豪雨に伴う漂流物の増加などの環境異変や最近は少なくなっているものの不審船などへの海の監視活動は必要で,今後も活動を継続したいと考えている。

監視活動の成果概要