● 地域の現状・課題
・小泊地区は青森県津軽半島の先端部近くにあり,日本海に面している
・主な漁獲物はマグロ,メバル,ヤリイカ,スルメイカ,タラや海藻類のエゴノリなどで,他にも多くの魚介類が漁獲されている。
・近年,不審船や漂着船が日本海沿岸各地に見られている。青森県でも,平成27年に3件,平成28年に6件,平成29年に9件の漂着船が発見されている。また,北陸新幹線が水没した2019年の台風19号の通過後に,多くの流木が漂着した。最近の頻発する集中豪雨に伴う大規模な土砂流失や流木の発生は漁業を始めとする海の環境に大きな影響与えるのではないかと心配している。
活動海域の様子
● 活動の内容
・不審船や海の環境異変を早急に発見・対処することを目的として,平成30年度より本活動を開始した。
・海上における監視活動としては,漁業操業で出漁した際に監視活動を実施している。
・陸上の漁協施設内において,活動報告等の取りまとめを行っている。
・令和3~5年度の3年間で海上活動に従事した活動員は延7,271名で,陸上で報告等の取りまとめに従事した活動員は延560名であった。
令和3~5年度の活動実績
監視活動船
● 活動の効果
・不審船・漂着船の報告が,平成30年度に2件,令和元年度に3件あったが,その後は確認されず、不審船や漂着船は激減した。
・近年は、頻発する集中豪雨に伴う流木等の漂流物が増加しており,今後も、漂流物のほか、海の環境異変について積極的に監視していこうと考えている。
漂着船(H30,5/31)
漂着船(H30,9/4)
令和3~5年度における異変報告