● 地域の現状・課題
・大津地区は茨城県の北東部に位置しており、太平洋に面している。
・地区の東側には景勝地として有名な五浦海岸があり、高さ約50mの断崖絶壁など、波による浸食で形成された地形が続いている。
・この地形からもわかるように、沿岸の岩質は浸食されやすく、崖崩れや崩壊が懸念されている。
・その他にも、密漁やシケの際の漂流物も心配されており、これら海域や沿岸の異常を早急に発見・対処できるような体制づくりが求められている。
海域の状況
● 活動の内容
・海域や沿岸の異常を早急に発見・対処することを目的に、平成25年度に組織を設立し、水域の監視を行っている。
・監視活動は漁の終了後や、休漁日に監視水域を巡回し、海域や沿岸に異常が無いかを確認している。
・監視活動を実施するにあたり、県(水試)よりデータの整理方法などのアドバイスを受けながら進めている。
①監視活動の様子
②監視活動の様子
● 活動の効果
・監視活動は月に1~21回行っており、1年で44~51回、延べ178~179人が実働した(平成28・29年度)。
・流木や流れ藻などの漂着物を早期に発見し、漁協を通して他の構成員や漁業者に広く周知することができるようになった。
・大津岬や岡倉天心旧宅 六角堂(登録記念物)の下の崖が崩れていることを発見したことで、護岸工事を促すことができた。
・季節や海象により監視活動を実施できない月もあったが、継続的な活動を行えるように、今後も工夫しながら取り組みを進めていく。
監視活動の実施日数と人数