百石地区漁場保全の会(青森県おいらせ町)

● 活動項目

干潟等の保全

● 組織の構成

漁業者、百石漁協、青森県職員(34名)

● 地域の現状・課題

  • おいらせ町百石地区は青森県東部に位置し、太平洋に面している。
  • 当地区ではウバガイ(ホッキガイ)が地域の特産物であるが、近年、ウバガイ資源が激減した場所が見られ、資源量が減少し、漁獲量に影響するようになっている。
  • 当地区では、以前は、マンガンによって砂を深く掘りながらホッキガイを漁獲する漁法であったが、近年は、ポンプで表面の砂を飛ばして漁獲(噴流式)する方法に変更しており、これが底質に変化をもたらし、ホッキガイの生息に影響した可能性が考えられる。
  • また、ホッキガイなどの二枚貝と競合関係にあるカシパン類の生息数増加も、ホッキガイの生息に影響を及ぼしていることが懸念される。
  • ウバガイなどの資源回復を目指し、海域の保全活動を実施することにした。

● 活動の内容

  • 主な取り組みは、海底耕うんで、深く耕うんするためにホッキガイを漁獲する噴流式マンガンを用い、船で海底を曳く方法で実施している。
  • モニタリングは、ちりとり型の採取器を用いて、0.2m×2mの範囲に生息するウバガイなどの底生動物を採取し、生息密度を調べている。

● 活動の効果

  • 海底耕うんは、令和3年度から実施しており、毎年、 日間実施しており、延べ参加人数は  人であった。
  • モニタリングの結果、ホッキガイの生息数の増加が認められており、耕うんによる効果が現れ、ホッキガイに適した生息場所が増加したものと考えている。
  • 今後も、継続して活動を実施し、ホッキガイ資源の維持・増大につなげていきたい。