● 地域の現状・課題
近年、寒河江川ではダム下流域における濁りの発生や河床環境の悪化により、魚が棲みにくい環境になっている。
河川環境を改善し、魚が棲みやすい寒河江川にするため、令和2年度に活動組織を設立し、内水面の環境保全活動を開始した。
活動区域周辺の様子
● 活動の内容
- 河川清掃:河川敷の草刈り、支障木除去、ゴミ拾いを実施
- 教育活動:小中学生を対象とした川の生き物の学習会を開催
- 河床耕うん(効果促進に資する活動):重機や人力による河床の石の掘り起こしを実施
- モニタリング:投網等による魚類の採捕調査、生息環境調査を実施
河川清掃
教育活動
● 活動の効果
- 魚類生息環境の指標としている浮石と載り石の割合は、河床耕うんの実施前は13%だったが、実施後に20%に増加した(図1、2)。
- 一方、近年は大雨による増水の影響が大きく、目標としている魚類採捕数の増加は確認できていない。
- 魚類の他に、付着藻類や底生動物についてもモニタリングを行っているため、各種データを踏まえて、総合的に河川環境を評価していく必要がある。
図1
図2