● 地域の現状・課題
・黒部地区は富山湾の北東部に位置し、沿岸には砂泥域や人工構造物が広がる海域である。
・沿岸では定置網や刺網によりヒラメやキジハタ等、季節によって多様な魚が漁獲されている。
・しかし、海底等漁場の悪化が目立ってきたことで、年々漁獲量の減少が目立ってきた。
・このため、平成25年度に活動組織を設立し、海底清掃や種苗放流等による漁場環境の保全活動を地区ぐるみで開始した。
ヒラメ放流
● 活動の内容
・種苗放流：組織員の他、園児や小学生も参加してヒラメやクロダイの種苗放流を行っており、種苗放流による漁場環境保全の大切さを伝えている。
・漂流、漂着物、堆積物処理：組織員による漁港一斉清掃の他、潜水夫による海底清掃、潜水夫や
水中ドローンによるモニタリングを行っている。
クロダイ放流
● 活動の効果
・放流効果によりヒラメやクロダイの漁獲は維持されていると考えられる。
・園児や小学生の種苗放流体験は、海の環境を守る大切さや食育を伝える場になっている。
・漁港の一斉清掃や潜水夫による海底清掃により、安全な操業環境の維持に貢献している。
・水中ドローンの映像は、組織員が漁場環境を考えるための良い教材となっている。
一斉清掃