射水市豊かな海を愛する会(富山県射水市)

● 活動項目

内水面生態系の維持・保全・改善 他

● 組織の構成

富山湾を愛する会、新湊漁協、堀岡養殖漁協、大門漁協、庄西・海老江地域振興会 他(680名)(サポーター:海藻おしば協会)

● 地域の現状・課題

  • 射水市は、富山県の西部にある。南はなだらかな丘陵地、北は平野部で、その西端に庄川が流れ、富山湾へと注ぐ。
  • 市域は庄川の下流に位置し、その河川区域内や前面の海岸では、近年、漂着ゴミの問題が増加している。
  • 川の下流や海岸に漂着するゴミの多くは、人工的なものは流域の住民、自然のものは多くが山林や河畔からもたらされ、その解決には自然環境に対する市民の意識改革、健全な山・川・海のつながりが求められる。

● 活動の内容

  • 当会は、「森・川・海」の環境保全を推進し、豊かな海や川を後生に引き継ぐことを目的に、複数の漁協・漁業者や地域の団体で平成25年度に設立した。活動は、主に以下の内容で進めている。
  • 植樹活動:海の漁業者・女性部が流域の里山へ行き、広葉樹を植える。
  • 河川・海岸の清掃:内水面の漁業者や海岸で暮らす地域住民が中心となって、漂着ゴミ等を回収している。
  • 藻場の保全:富山湾内で藻場造成等に取り組むNPO法人がアマモ場づくりを進める。
  • 啓蒙活動:サクラマスの飼育体験や水生生物の観察、稚アユの放流、漁業学習、海藻おしばなど、関係する各団体が協力して様々な学習会を開催している。

● 活動の効果

  • 漂着ゴミ等は、海岸部で多く、ここ3ヶ年で約20tのゴミを海に漂流させることなく、回収・処分することができた。
  • 藻場の保全に係るアマモ場づくりでは、活動区域内の砂の移動によって移植したアマモが定着しにくい状況にあったが、移植時期とカキ殻を使用した根固め対策によって徐々にアマモが根付くようになってきている。
  • 小学生児童を対象とする啓蒙活動では、年々、実施する小学校数が増加している。また、川や海の水産業とそれに係る環境保全に関わる様々な体験学習を通じて、健全な山・川・海のつながりの大切さ、またそれを利用し保全する漁業者への理解が深まっていると思われる。