● 地域の現状・課題
- 国分海岸は、昔から藻場が広がり、多くの魚貝類を育んできた。
- しかし、10年ほど前から藻場の海藻が減り始め、近年では岩礁帯に海藻がほとんどなく岩肌が白く見える「磯焼け現象」にある。
- 魚貝類の資源を増やすために、漁業組合と地域の住民が一体となって藻場の再生を図り、海の環境回復と魚貝類の生態系回復を目指すことを目的とした。
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魚礁ブロックを海底に設置(H27)
● 活動の内容
藻場を保全する取り組みとして、以下を行っている。
- 栄養塩の供給:高岡市の(株)グリーン・カルチャアが所有する、上市町の山のミネラルを多く含んだ天然石とミネラル粉末を漁協組合員の舟で組合員と地域住民とで協力して投石・散布している。
- モニタリング:年2回、コドラート法により、約7haの活動面積のうち5箇所でテングサの被度と高さを調査している。
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ミネラル粉末の散布
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天然石投石後の海中
● 活動の効果
- 海岸から300mの沖合、水深3m位の藻場7箇所にミネラル粉末散布し、また、藻場1箇所に総重量約5トンの石を投石した。
- 魚礁ブロックを調査した結果、藻の種子が付いている状態であり、事業を続ける事で効果が現れると考える。
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魚礁ブロックのモニタリング
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国分の岬藻場再生会の構成員