● 地域の現状・課題
・郷谷川は梯川の支流の一つであり、いくつかの支流がこの郷谷川に入り日本海に注いでいる。
・郷谷川にある梯川軽海堰堤は落差が3mほどあるが、魚道が整備されていないため、アユ等がこれより上流へ遡上できない状況である。
・郷谷川を「魚がのぼれる川」にしたいとの地域住民の思いもあり、地域の有志10名により平成19年に活動をスタートした。
保全活動を行っている区域
保全活動を行っている区域
● 活動の内容
・魚がのぼれる川となるよう平成25年より仮設簡易魚道を梯川軽海堰堤左岸に設置し、魚の遡上が出来るよう試みを行うとともに、令和2年10月に、国土交通省金沢河川国道事務所、小松東部土改良区、小松市などの協力を得て軽海堰堤右岸に「固定型仮設簡易魚道」(砂利斜路)を設置した。
・平成26年よりサケ・ヤマメの発眼卵の飼育を 梯川流域周辺の小学校3校(松東みどり学園・中海小学校・東陵小学校)に依頼し、毎年3月に飼育した稚魚の放流を実施している。
・また、河川清掃を行い、河川環境の維持保全を図るとともに、石川県内水面水産センターの協力を得てモニタリング調査を行っている。
簡易魚道
小学生による稚魚放流
川岸の環境整備
河川のモニタリング調査
● 活動の効果
・毎年少しずつではあるものの、アユの遡上が確認されており、特に宮ノ下大橋で多くのアユが確認されました。
・ヤマメ発眼卵飼育・稚魚放流を通して、生物の生命の大切さ・生物を育てる難しさとともに河川環境保護の大切さを訴えることができた。
群れるアユ
捕獲されたアユ
アユの生息調査結果(R2~4年度)
カジカの生息調査結果(R2~4年度)