日南海岸サンゴ群集保全協議会(宮崎県日南市・串間市)

● 活動項目

サンゴ群集の保全(サンゴ食害生物の駆除、モニタリング、啓発イベント企画等)

● 組織の構成

漁業者、漁業協同組合、宮崎大学、ダイバー協議会、宮崎県、日南市、串間市(55名)

● 地域の現状・課題

〇日南海岸は日本で最初に海域公園が指定され、
 豊かなサンゴ群集が見られるが、2012年頃
 からオニヒトデが大発生して、サンゴの白化
 現象が顕著にみられるようになった。

〇食害生物の駆除を継続することで、近年では
 オニヒトデは減少傾向にはあるものの、依然
 としてサンゴの食害が見られる。


〇水産資源及び観光資源としてのサンゴ群集の
 価値や機能については、一般にはまだ十分に
 知られておらず、普及啓発が必要である。

オニヒトデ

サンゴの白化

● 活動の内容

日南海岸サンゴ群集の保全と価値啓発を目的
として以下を行っている。

〇オニヒトデやヒメシロレイシガイダマシ等
 サンゴ食害生物の駆除活動。

〇サンゴと水中生物のモニタリング調査。

〇駆除したオニヒトデ等の堆肥化処分試験。

〇地元の小中学生を対象に、サンゴの観察会
 などの講座開催。

〇サンゴ群集と水中生物の写真展の開催。

オニヒトデ駆除

モニタリング

● 活動の効果

〇サンゴ食害生物の駆除を継続してきたことで
 オニヒトデの駆除量は近年、減少傾向にある。

【オニヒトデ駆除量(年間)】
 平成27(2015)年:418㎏
 平成30(2018)年:321㎏
 令和 3(2021)年:148㎏

〇サンゴの観察会や写真展等を開催することで、
 その魅力や保全の大切さを広く一般に知って
 頂ける機会を創出している。



サンゴ観察会

サンゴ写真展