● 地域の現状・課題
・崎生態系保全活動グループの主な構成員は、雄島漁業協同組合に所属しており、主要な漁業は海女による浅海漁業が中心であり、主な漁獲対象魚種は うに、サザエ、アワビ、わかめ、岩のり、天草等で年間を通じて藻場の恩恵を受けております。うには高級珍味の「塩うに」となり、わかめは「もみわかめ」として、名産品として販売されています。
・崎地区では平成22年度から「崎生態系保全活動グループ」が主体となって、保全活動の計画作り、モニタリング、及び藻場の岩盤清掃、浮遊・堆積物の除去、流域の植林活動を実施してきた。
・地域住民の共有財産でもある藻場は、今後も環境保全の維持管理に努め「水産多面的機能発揮対策」活動を継続して行い、交流の場を広めていき「教育・学習」活動も継続して実施していきます。
・令和2年度はコロナ禍の影響で「教育・学習」活動の「磯観察」をやむなく断念しました。収束を待って再開する予定です。 また、8月から9月にかけての荒天と大雨で通常この時期に行っていた海底耕運等がじゅうぶん出来ませんでした。 残念です。
・令和3年度もコロナ禍の影響で教育・学習活動ができませんでしたが、夏秋に大雨が無かったので海底耕運を実施できました。
・令和4年度から海難救助訓練を開始しました。また教育・学習活動の磯観察会を再開できました。
有害生物除去
海底耕運 岩起こし
磯観察会
磯観察会
● 活動の内容
・活動延べ人数 平成22年度666人 平成23年度704人 平成24年度645人 平成25年度412人 平成26年度582人 平成27年度574人 平成28年度521人 平成29年度543人 平成30年度541人 平成31年度499人 令和2年度399人 令和3年度326人 令和4年度351人 令和5年度306人
海難救助訓練 漂流者の救助を想定
海難救助訓練 漂流者を漁船で救助
海岸清掃
海岸清掃
● 活動の効果
・「水産多面的機能発揮対策」活動により、藻場の環境は活動前と比較すると随分と向上し、ウニ、サザエ等が育成しやすい環境となってきているが(但し上記生物の生育は、海中の水温に影響傾向にあります)効果については、浅海漁業の漁獲量で増加したものもあれば、減少したものもありますが、若干増加の傾向にあり活動効果が出ているものと思われます。
流域の植林 下草刈り
モニタリング