● 地域の現状・課題
・当地区は幹線道路から海岸線へ延びる道路が狭い場所や、海岸と道路の間が険しい崖となっている場所が多く重機による作業が出来ない地区である。
・当活動組織は平成22年度に発足した。
・当活動組織の主な構成員は、雄島漁協の梶支所に所属する漁業者で、主要な漁業は一本釣りで、タイ・ハマチ・アジ・ヒラメ等で、海女は素潜りで、ワカメ・ウニ・サザエ・アワビ・岩ノリ等を採っている。
・組合員は高齢化が進み70歳を超える会員が多い。新組合員の加入もあるが定年退職後の加入が多く高齢化の改善は図られていない。後継者作りと漁場育成など魅力ある漁業協同組合作りが必須である。

活動を行っている海域
● 活動の内容
・岩盤清掃:岩盤をデッキブラシで清掃する。
・食害生物の除去:海に潜り、海藻などを食べる食害生物を捕まえる。
・流域における植林:海岸線沿いの植林及び維持管理のため下草刈りを行う。
・その他特任活動(岩おこし):岩をひっくり返すことで海藻が砂に埋まることを防止する。海底を耕すことにもなる。
・教育・学習:地元の子どもを対象に釣り・料理体験を行う。

植林活動

岩盤清掃
● 活動の効果
・モニタリングは1平方メートルの枠を使用して枠内の被度を測って行う。令和元年度は5地点の平均被度が10%であった。
・藻場の状態はほぼ横ばいで現状維持を保っている。
・教育・学習は子どもの親も多く参加し、漁村の文化継承に貢献している。

藻場のモニタリング

釣り体験教室