● 地域の現状・課題
・当地区は海岸線が砂浜のため、漁獲法は地引網や刺し網である。そのため魚の種類は、小女子やフグ・タイ・イナダ・イカなどが水揚げされる。また、春はワカメ漁が盛んに行われ、地区内のいたるところでワカメの天日干しの光景が見られる。
・砂浜保全のための離岸堤が昭和30年代から約100メートル沖に設置されて本来の沿岸漁業操業の場が狭小、かつ遠隔となり漁獲は減少した。
・しかし、離岸堤の消波ブロックで、ワカメや牡蠣・サザエ・アワビが採れるようになった利点もある。
・当活動組織は平成25年度に発足した。
・市内でも有数の高い高齢化率もあり(46%)活動参加者は高齢者が多く、若年層の活動参加が課題である。
● 活動の内容
・海岸清掃:砂浜に漂着したゴミ拾いなどを行う。漂流したゴミの中にはハングル文字が書かれた物や流木等も含まれる。
・教育・学習:海岸清掃のイベントを主催して、清掃後、参加者を対象に地引網体験を行う。
海岸の清掃活動
清掃活動によって集められたゴミ
清掃活動イベントの様子
清掃活動後の地引網体験
● 活動の効果
・平成30年度には総量15,000kgあったゴミが令和元年度には9,800kgに減っており、継続して活動を行っている効果はみられる。
・しかし、台風の影響で大量の海藻、ゴミ、流木、プラスチック類が漂着する。
・特に昨今海外でも問題になっている通り、プラスチックごみの漂着量は甚大で、細かい破片となったものが多量に見られる。朝鮮半島からは漁具も含めて相当量が確認された。また、不法投棄によるゴミも相当量見られる。
・今後も継続して海岸清掃を行っていく必要がある。
回収された大型のゴミ
外国語が印刷された漂着ゴミ