● 地域の現状・課題
- 当組織が活動の対象とする川は、千曲川に流入する内川(古千曲)である。
- 内川は、全長500m、幅1.5mの小河川で、かつては上流の千曲川から揚水した農業用水を主な水源(近年、堰き止められ、現在は伏流水が主な水源)とし、フナ釣りのメッカとして多くの人が川を楽しんでいた。
- しかし、30年ほど前の水害で土砂が堆積し、川が荒廃し、最近は水面が確保できないほど川が埋まり、大きな課題となっている。
- そこで、従来の川の復活を目指し、漁協が中心となり「千曲川の自然を守る会活動組織」を平成26年度に設立した。
● 活動の内容
- 水涸れした内川を復活するには、堆積した土砂を取り除く必要がある。しかし、土砂の除去は当組織の力だけでは行えない。そこで、当面、地域住民と一緒に清掃活動を継続的に実施し、河川環境の維持保全を図ることにしている。
- 清掃活動では、草刈りやゴミ拾いを行っている。活動は、漁協組合員が主体となって年2回程度実施するが、現在、多くの地域住民がボランティアで参加してくれている。
● 活動の効果
- 毎年、河川区域内1.8haでゴミ拾い及び草刈りを実施してきた。
- ゴミ拾いでは、毎年約100kgの人工ゴミを区域内から回収することができている。
- 河川清掃で、かつて水面が確保されていた川が復活するわけではないが、その自然環境を維持保全することで、当組織の構成員、またボランティアで参加してくれる地域住民の河川環境保全に対する意識が向上している。
- 水面の確保については、現在、千曲川を管理する国土交通省に浚渫等による水源確保の要望を行っている。今後も河川清掃を継続し、その自然環境を維持保全するとともに、水源確保にむけた協議を進めていきたいと考える。