● 地域の現状・課題
- 答志島は鳥羽港の北東沖にある離島であり、活動地区は答志島のさらに北東に浮かぶ大築海島の周辺である。
- かつては大築海島の沿岸にアラメ・カジメが群生していたが、平成15年ごろに磯焼けが進行し、場所によっては約70%の大型海藻類が消失した。
- それに伴い、アカウニなどの磯根資源も減少しており、以前のようなアラメ・カジメ藻場の再生が求められている。
- そこで、当該組織を設立し、藻場の保全活動を実施することにした。
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活動海域
● 活動の内容
- 藻場の保全活動として、主にアラメの種苗投入を実施している。
- アラメ種苗は鳥羽市水産研究所で生産したものを主に使用し、生産が困難な年は答志港内より天然のカジメを採取して投入種苗として用いた。
- 投入する種苗はモルタルと針金によって直径20~30cmの石に取り付け、ダイバーによって海底に設置している。
- また、種苗の投入をした場所には食害防止用ネットを設置した。
- 併せて、地元中学生にも石へのモルタル・種苗の取り付け、海中投入作業(船上作業)に参加してもらい、環境学習の一端を担っている。
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種苗の取り付け作業
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投入した種苗
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種苗の固定状況
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海中に設置した食害防止用ネット
● 活動の効果
- 平成28年度から平成30年度にかけて、種苗を取り付けた石を120~150個/年投入した。
- 活動の甲斐があり、大型海藻の平均被度はわずかではあるが増加傾向にあった。
- 今後とも鳥羽市水産研究所と連携をとり、状況に応じた対策・活動を実施できるよう検討したい。
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大型海藻の平均被度の推移
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モニタリングの様子