浜坂の海を見守り育む会(兵庫県新温泉町)

● 活動項目

海の監視ネットワーク強化

● 組織の構成

漁業者、浜坂漁協(44名(令和3年度現在))

● 地域の現状・課題

  • 兵庫県美方郡新温泉町は、県の北西に位置し、日本海に面しています。浜坂地区では、底曳網漁業・沖合イカ釣り漁業・沿岸イカ釣り漁業・沿岸釣り漁業などが盛んに営まれ、春にはホタルイカやハタハタ、夏にはシロイカやスルメイカ・サザエ、秋には赤エビや赤ガレイ・ハタハタ、冬には松葉ガニが主に水揚げされています。
  • 当該地区では、冬場に時化ることが多く、強い偏西風により多くの漂流ゴミが沿岸に漂着することが問題となっており、日本海側での木造船の漂流・漂着はニュースにもなっています。
  • このような状況を鑑み、事前に事故・危険を避けるためにも、日常の操業の中での監視の強化が求められています。

活動を行っている海域

● 活動の内容

  • 当地区では、浜坂・諸寄・居組・三尾港を主として出漁・操業を行っており、日々の出漁・操業・帰港までの間に水産多面的機能発揮対策事業「海の監視ネットワーク強化」の一環として監視活動を行っています。
  • 監視活動中に不審船・漂流物・環境異変などを確認した時には、緊急度に応じて記録・報告・通報をすることにより、情報を共有し事前に事故を防いでいます。
  • 監視活動の更なる強化により、より多くの事故や危険が減少する様目指し日々活動に取り組んでいます。

● 活動の効果

  • 令和2年度の実績として、監視船・活動船30隻で活動し、監視活動の記録・報告、活動回数は1,788回と多くの情報を集めました。緊急度に合わせてその都度、情報を的確な機関へ報告し、多くの情報を集めることで海域の安全が保たれていると考えられます。
  • 漁業者間でも、監視活動を通じより多くの情報を共有することで、ロープやプラスチックゴミ・木などの浮遊物の有る海域を避け出港・操業・入港することができ、安全な日々の操業につながっています。
  • これからも、活動を通し多くの情報を共有し安全・安心に操業のできる海域作りに、活動員一同一丸となり日々邁進し活動に取り組んで行きたいと考えています。