羽束川渓谷を守る会(兵庫県三田市)

● 活動項目

内水面生態系の維持・保全・改善

● 組織の構成

漁業者、羽束川漁協、地域住民(155名)

● 地域の現状・課題

  • 武庫川水系羽束川(36Km)は、大阪府豊能郡の山間部に源流を発し、いくつかの支流と合流しながら羽束川渓谷、農村地帯を湾曲し宝塚市、神戸市を流れて水がめとなる千刈貯水池に注いでいます。
  • 水質は良好で、水中にはカワムツ、オイカワなどの魚や、カワニナ、トビゲラなどの水生生物が生息し、天然記念物のオオサンショウウオも多数生息しています。夏前には、多くのホタルも舞う自然豊かな河川です。
  • 川沿いにはアウトドア施設として三田市野外活動センター、冬には組合が管理するアマゴ、ニジマスの放流釣りが始まります。
  • 人家がない上流地域においては、家族連れのBBQ、日帰りキャンプ等のごみの放置、夜半には粗大ゴミの投棄があり河川環境において大きな課題となっています。

釣り場の様子

● 活動の内容

  • 毎月一回、環境保全活動として構成員(漁協組合員と地域環境美化委員)がゴミの収集を行っています。平日は各自仕事を持っているので、日曜日の早朝の開催としていますが、毎回参加者も多く、地域住民の河川環境に対する高い意識を感じます。
  • 教育学習活動として、年一回、地域郷づくり協議会と協力し合い、学童による「魚とのふれあい体験」を実施しています。

毎月行われる河川清掃

● 活動の効果

  • 課題であるゴミの投棄については、この事業のほか、各地区や警察、武庫川流域水質保全協議会で環境を整備し対応しています(年数回の見回りや看板の設置など)。目に見える効果は、まだ出ていませんが、地域住民の意識は高くなっており、今後も続けていく予定です。
  • 「魚とのふれあい体験」は、川に親しめる貴重な体験として、毎回、参加者から好評をいただいています。
  • 毎年春に行う水生生物調査では、対象生物を「カワエビ」に設定しています。2区画5定点ずつで採捕していますが、すべての箇所において、水生生物の生息が確認できています。

野外活動センターでの魚とのふれあい体験