長谷の河川を守る会(兵庫県神河町)

● 活動項目

内水面生態系の維持・保全・改善

● 組織の構成

漁業者、長谷漁協、地域住民(11名)

● 地域の現状・課題

  • 活動場所である犬見川は兵庫県神崎郡神河町を流れる河川で二級水系市川の支流です。砥峰(とのみね)を源流とし、水質が良く、アユ釣りや渓流釣りで知られています。豊かな緑と美しい水辺が保たれていて、夏にはホタルが舞う、自然豊かな環境です。
  • 川で遊ぶ子どもや、レクリエーションとして訪れる家族連れも減っていて、地域住民の河川環境への関心が薄くなっています。そのことは河川環境の荒廃につながる恐れがあり、課題となっています。構成員である組合員の高齢化も課題のひとつです。

神河町は兵庫県のほぼ真ん中に位置するハート型の「まち」です

● 活動の内容

  • 河川環境に関心をもってもらうことを目的とし、毎年、地域の小学生を対象に「魚とのふれあい体験」「川の学習会」などを実施しています。河川や河川に棲む生き物を身近に感じてもらえる、良い機会となっています。
  • 年に3回程度、河川清掃を行い、ゴミの落ちていない、きれいな環境を保っています。

河川清掃の様子

● 活動の効果

  • 「魚とのふれあい体験」では、多数の参加者が内容を理解し、河川環境に興味をもってくれています(活動後のアンケート結果より)。また、ボランティアの方々も自然の中で活動する子どもたちの姿を楽しみにしてくれています。
  • 清掃活動により、ゴミの少ない環境が保たれています。そのことが、ゴミ捨てマナーの意識を高めることにつながります。
  • 毎年、夏に行う水生生物調査では、きれいな水質で生息する「カゲロウ」「ホタル」「カワニナ」を評価対象としています。調査する5定点すべてにおいて、生息が確認できています。

さかなとのふれあい体験の様子