津居山海難救助青壮年女性部会(兵庫県豊岡市)

● 活動項目

海の監視ネットワーク強化

● 組織の構成

漁業者、但馬漁協(25名)

● 地域の現状・課題

・津居山港は豊岡市(兵庫県の北東部)にあり、円山川が日本海に注ぎ込む河口に位置する。

・この漁港では、但馬漁協所属の沖合底曳船(95t~40t)が12隻、沿岸小型船 20数隻が水揚を行っており、主に春はホタルイカ、鯛、わかめ 夏はイカ、サザエ、アワビ 秋はカレイ、ハタハタ、冬は津居山かに、セコかにが水揚されている。

・当該地区では偏西風の影響で冬季に時化ることが多く、転覆や漂流ゴミ等による船舶事故を防ぐためにも監視活動は重要である。

・加えて、沿岸域の磯場や、沖合のカニ等の漁場では密漁者や不審船もみられることから、水産多面的機能の一つである日常的な漁業活動による監視ネットワークの強化が求められていた。

津居山港

● 活動の内容

・津居山地区沿岸海域の環境保全、海難救助、災害の防止・支援に資することを目的に、海の安全確保の一環として「海の監視ネットワーク強化」の監視活動を行っている。

・漁船で、出漁中に水難事故や密漁(不審船)、流木等の漂流物、海面の水色異常などを監視し、異常を確認した時に記録・報告する活動を実施している。

活動海域

● 活動の効果

・現在、緊急性の高い事象が生じていないことから、異常発見時の対応は活動記録の報告に留まっている。

・今後も海の監視ネットワーク強化の活動を行うことで事故を未然に防ぎ、安全安心な操業に努めたい。

陸上での情報交換