● 地域の現状・課題
- 下灘地区は、宇和島市南部、宇和海に位置して真珠養殖が盛んな地域である。
- 様々な海洋ごみが漂着する中で、近年、養殖資材等の海洋ごみが多く漂着する。
- 海洋汚染等の原因となるプラスチック及び発泡スチロール等の海洋ごみは、海岸に漂着して波や打ち付けられた時の力で細かく砕かれ、再び海を漂うようになる。
- 沿岸の海洋ごみを回収して産廃処分を行っているが、処分費用が増加することから、再利用業者の開拓が喫緊の課題である。
● 活動の内容
- 養殖資材、発泡スチロール、ペットボトル等の漂着物が多く、地元の漁業者が中心となって、海岸線の海洋ごみを回収を行っている。
- 令和5年には、ペットボトル、ポリ容器、漁具を中心とした産業廃棄物113㎥、及び流木など3.9tを回収、処分した。
- 愛媛県漁業協同組合下灘支所と連携して、発泡スチロール製のブイなどかさ張るごみについては、破砕、減容作業を行うことで、処分経費の削減に取り組み、また地域の小学校において海洋ごみ問題に関しての課外授業を行った。
● 活動の効果
- 令和5年度生物モニタリングの結果、10定点のうち5定点で生物が増加、3定点で同数量であった。
- 発泡スチロール等の減容作業を行ったことで昨年に比べ20.9%の経費削減となった。