浜村地区環境保全活動組織   (鳥取県鳥取市)

● 活動項目

藻場の保全 他

● 組織の構成

漁業者、鳥取県漁協浜村支所、地域住民(34名)

● 地域の現状・課題

・浜村地区は、鳥取県東部の鳥取市気高町に位置し、日本海に面している。

・平成26年頃からムラサキウニが増え始め、平成28年頃から藻場の減少が目立ってきた。

・ウニ類への対策が求められたため、活動組織を設立し、藻場の保全活動を開始した。

 

岩陰に隠れて密集するウニ類

● 活動の内容

・母藻の設置:アラメの種苗をプレートに取り付け、海底の岩などに留めた固定具に設置している。

・海藻の種苗投入:ロープの先端にガラモの種苗を固定し、もう片方に土嚢を錘としてつけたものを海底に設置している。

・食害生物の除去:スキューバ潜水にてウニ類やヒトデ類を採取・回収している。

 

設置されたガラモの母藻

アラメ種苗の設置

スキューバ潜水による食害生物除去

● 活動の効果

・平成30年度のモニタリングの結果、5定点の平均被度は26%であった。

・漁業者は、ウニの除去によって平成30年頃からアラメとクロメが増えてきていると感じている。

除去されたウニ類とヒトデ

繁茂するガラモ