● 地域の現状・課題
・夏泊地区は、鳥取県東部の鳥取市に位置し、日本海に面している。
・地区では刺網漁業、イカ一本釣り、定置網漁業、採貝漁業などが行われている。
・これまで大きな海難事故は起きていないが、ライフジャケット着用の徹底、緊急時の連絡体制の整備を行う必要があること等から、漁業者の意識改革と海難救助に関する技術レベルの向上が求められている。
● 活動の内容
・年に一度、5地区合同(酒津、浜村、夏泊、青谷、泊)で海難救助訓練を実施しており、30年度からは無線機による文字情報送受信訓練も行っている。
・海難救助訓練
①各支所の救助船により捜索を実施
②対象の船を発見
③海難船の発見情報を無線で送信
④無線局で発見の内容を文字情報にして送信
⑤救助船から海難船に乗り移りが可能であれば、別の人員が乗り移り、遭難者の手当を行い、操船を交代する。
⑥帰港
・文字情報送受信訓練
①海難発生支所から他の4支所に無線で捜索を依頼
②境港の無線局が無線を傍受し、海難発生の内容を文字情報にして無線機の画面に送信、表示
③各支所にて文字情報画面を確認
海難救助訓練
文字情報送受信訓練
● 活動の効果
・心肺蘇生訓練や、AEDの使用訓練などの要望や海上保安庁、消防などの他機関と連携した訓練が必要という意見など、構成員から積極的な声が出た。
・構成員以外の参加者がないため、声掛けを継続して参加者を増やすなどして横展開を広げていくことが今後の課題である。