大田地区海域保全協議会(島根県大田市)

● 活動項目

藻場の保全

● 組織の構成

漁業者、JFしまね大田支所、地域住民(417名)(サポーター:サポート専門家)

● 地域の現状・課題

  • 大田地区は島根県中部に位置し、日本海に面している。
  • 地区の沿岸には、アラメ・カジメの藻場が広がっていたが、平成25年頃から藻場が衰退傾向にあった。
  • 磯焼けまでは至っていないものの、これ以上の藻場の衰退を防ぐとともに、藻場を再生して磯根資源を回復することが求められている。
  • そこで、当該組織を設立し、藻場の保全活動を実施することにした。

衰退した藻場(アラメ・カジメが減少した)

● 活動の内容

  • 母藻の設置やウニ類の除去を実施している。
  • 母藻の設置は、アラメ・ホンダワラ類・ワカメの母藻をスポアバッグや底延縄により設置している。
  • ウニ類の除去は、潜水により海中で粉砕している。

ホンダワラ類の母藻(底延縄)

アラメの母藻(底延縄)

ワカメの母藻(メカブ)

ムラサキウニ除去の様子

● 活動の効果

  • 活動に適切な場所を関係機関と相談しながら選定し、活動地区を増やしながら実施してきた。
  • 地区によっては海藻類が増加している箇所もあり、活動の成果が表れ始めている。
  • モニタリングによる海藻類の被度は横ばいの状態にあり、今後についても、活動を継続実施することが重要であると考えている。

海藻類被度の推移