阿武川保全グループ(山口県萩市)

● 活動項目

ヨシ帯の保全

● 組織の構成

漁業者、阿武川漁協、地域住民(121名(漁業者82名、漁業者以外39名))

● 地域の現状・課題

・阿武川は、山口市阿東嘉年上に源を発し萩市にて日本海に注いでいる二級河川である。

・ダムや堰堤等の河川工作物が多く、流量の減少によりヨシ帯が繁茂し水の流れを阻害し、河川環境が悪化している。

・平成25年度に活動組織を設立し、毎年ヨシ帯の草刈をすることにより河川環境保全に努めている。

阿武川流域様相

ヨシ群帯の拡大および流量阻害

● 活動の内容

・河川流域が広いため、4地区(萩地区・川上地区・明木地区・佐々並地区)に分かれて漁協の組合員を中心にヨシ群帯の草刈りを実施している。

・ヨシ帯の被覆拡大を防ぎ、正常なヨシ群落の形成を促進することにより、正常流量を保ち水生生物を含む河川環境保全を図る。

 

草刈によるヨシ帯の保全活動

モニタリングによる生物調査

● 活動の効果

・毎年、活動を行うことでヨシ群落の拡大を防ぎ、正常なヨシ帯を確保できていると考えられる。さらに景観保全やアユの入漁もしやすくなっている。

・ヨシ帯形成を促進する土砂等は、完全に撤去することができないため、今後も活動を継続させていかなければと感じている。

 

 

ヨシ群帯の拡大防止および流量確保

アユ遊漁者数の経年推移(人)